このエリア、以前「十分」というタイトルで十分駅だけ紹介済みだったんですが、もう少し詳しく鉄道の旅としてリニューアルします。一個のタイトルにぜーんぶ入れちゃうととんでもないボリュームになっちゃうのでネタを分散して情報アップ(数稼ぎという噂もあり(爆))とりあえず本日は平渓線の玄関口の駅である「瑞芳駅」から「十分駅」の見所をご紹介。

以前「九イ分」の説明の時にも登場した「瑞芳駅」。このローカル線の旅の起点もここになります。台北からいろんな種類の列車がありますが、とりあえず45分ほど。金額的には最も早い特急自強号で一人80NTD。週末にいきなり行って席取ろうと思ってもまず無理。それぐらい込んでいる。そんな場合はご安心下さい。座席がなくても席無で乗れます。ただし同じ料金(笑)。日本人感覚だと指定席車両に立って乗るなんてNGと思うかもしれませんが、台湾人感覚だとたとえ席無チケットでも同じ料金だから空いている席に座っちゃえ系なので乗って空いていたら座っちゃっても大丈夫。ただし当然その席を買っている人はいるわけだからチケット持っている人が来たら抵抗せずにどきましょうね。


まず駅に付くとやたらと叫んでいる人がいる。何なのか??これは駅弁販売員。ここ瑞芳のお弁当地元ではひそかに人気なのです。ここで降りる人以外にも窓越しに積極的に販売中。乗車中の方で購入希望の方はドアまで移動して呼べば買えます。

安いですよ。一個60NTD。味は別に特別なものはないけどうまいと1号は思います。味付けなども日本人的には受け入れられる味付けだと思う。
弁当じゃなくて駅前でちゃんと食べたいという方は一旦駅から出ましょう


駅前にまっすぐ縦に伸びる道がある。その道すがら屋台が結構あって、突き当たりに美食街っていう写真の食べ物屋さんが軒を連ねる場所有。途中にある屋台の中で人気の店は鶏のつくねの串焼きみたいな奴。うーん1号的にはこの駅で降りて何か食べようとするよりさっきの駅弁食べた方がいいと思う。九イ分に行く時にバスの乗換えで降りたり、この平渓線に乗る場合の起点駅の癖にこの駅全然栄えてないから。週末しかたくさんの人は来ないんだろうけど、全然人が来ない駅よりははるかに人が来るんだからもうちょっとどうにかすればいいのにって思うんだが。
さて瑞芳駅情報はここまでにして早速平渓線列車に乗車しましょうってことでまず切符の説明ですよね。ここまでの切符しか買ってない人!到着ホームで切符を買ってください。しかし台北駅でもチケットが購入できるのですそれが・・・

この周遊券。1日乗り放題で1枚54NTD。どっちみち何回も乗り降りすることになるわけだから絶対このチケットの方がお徳でしょう。ただ1号が乗車した日はこの切符を買ったにもかかわらず誰もチケットを切ることはなかった。そして駅から出るときにも改札に人がいなかった(正確にはいたのかもしれないが、改札ではなく線路伝いに外に出てしまい(それが出来る駅ばかり)ってことで誰も切符を確認していなかった。切符買わなくても場合によっては乗り降り出来てしまうということだろう・・・まさにローカル線(笑)

これが平渓線の車両と車内。昔は青いボックスシートの車両だったんだけどねぇ。せっかくのローカル線なのに残念。

近代化の弊害として強烈な冷房が・・・。噴出し口もないからどっからこんな寒い冷房が!って思って見渡すと電気の横の隙間から調整不可能な状態で噴出しまくり。恐ろしく寒いんでご用心です。



瑞芳から移動してきて最初の見所駅十分に到着。ここまで30分ぐらい。ここまでの車窓はほぼ森&渓谷。そうそう、この列車約1時間に1本、1日15本往復ぐらいしか運行されてないので時刻は調べておかないと乗り継ぎで異常に無駄な時間を過ごすことになる。どうやって時刻を調べるか?台湾鉄道のサイトでチェックできるんだけど、瑞芳が平渓線の始発駅として登録されていないのでこれまたチェックが厄介。使えるかどうか?はわかりませんがとりあえず操作方法はこちらでチェックして下さい。
台湾ライフ質問箱:台湾鉄道時刻表を手に入れたい駅ブラしてみますか

この駅で人気のアイスキャンディー。これ食べるんじゃないですよ。こんな形をしたアイスキャンディーだということ(食べなかったけど形が日の丸に似てるってことでこの名前らしい)

この店やってるのか?つぶれたのか??はわからないけど、噂では大変ま○いらしい(爆)

これはこのエリアの名物「天燈」(詳しくは次回紹介します)の手作りグッズや天燈作り体験を出来る店。おばあちゃん日本語とっても上手です。
コンだけのネタのためにこの駅に降りるのはちょっとつまらないですよね?大丈夫。この路線の中で一番有名な観光ポイントがここにあるのでご紹介します。
「十分瀑布」駅から歩いて10分ぐらいで十分瀑布の入り口エリアに到着。この入り口エリアからまた歩くんですけどね。

まずこのつり橋を渡り(怖くはない)
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看板の方向に従って
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ひたすらまっすぐ歩く
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線路の下まで大体5分
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ここは電車好きにはたまらない撮影エリアでしょう。で、渡りきった後線路の真横の歩道をちょこっと歩けば

入り口到着。入場料は180NTD(8歳以下は無料らしい)。8:00-18:00までが営業時間なので時間過ぎないように注意して下さいね。どうやらさっき紹介した周遊切符を持っていくと割引になるらしいけどどうなのか?ようわからん(取材でタダで入っちゃったから)。裏情報一つ。十分駅の手前の大華駅から線路づたいに歩いてくるというスタンドバイミーは方法もOK。ただーし「い・ち・お・う」禁止されているから(だって電車着たらあぶないでしょ)。ここから歩いたら15分ぐらいで行ける。

ここは入り口からすぐ見える景色。
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この階段をがんばって降りると
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滝つぼ正面から滝をご覧いただけます。意外とダイナミックな滝です。夏なんかかなり涼しい気持ちになる(気持ちのみ)。真夏の台湾観光の時にここに行くと結構気持ちいいですよ。
■お知らせ■2008.10.9
上記「十分瀑布」は現在閉鎖中です。近く縣政府によって公園が作られる予定ですが、詳細は未定です。
こちらへ行かれる方は、事前に情報をチェックされることをお薦め致します。「台湾煤礦博物館」このエリアは炭坑として栄えた街。各所に炭坑跡地があるのですが、ここのポイントは石炭を運んでいたトロッコ電車に乗れること。ただ・・・

この写真の入り口のところから山道を歩いてこないとトロッコ乗り場にはたどり着きません。所要15分と言っていましたが1号はずるして実は山頂まで車で行っちゃったから苦しみはわからない(爆)。

乗り場にはこんなものしかない。

早速乗りましょ。

すごい揺れますよ。だってこんなに線路が細いんだから・・・・。スピードはゆっくりで山頂までは10分ぐらいかな?これ子供は大喜びでしょう。ちなみにですが勝手に登って必ずこの列車が待っててくれるとは限りませんよ。上にいるか下にいるかわからないからそこが危険。

ここが山頂。入り口ではなぜかシャボン玉がお出迎え(写真には写ってないけど行けばわかります)。

列車が停まる車庫の先は本物の炭坑後(入れないけどね)

どうしても炭坑夫の体験がしたければヘルメットをかぶってこのトンネルへ。実際は入り口ヨコの狭い幅の穴と同様の大きさの中で石炭の採掘を行っていたようですが体験コースは左のデカイ穴から入って真っ暗中を歩き最後右の出口に出てくるだけ(笑)。でもそれでも頭ゴツンゴツンぶつけるから結構面白い。


昔の炭坑の歴史をこの資料館でくまなく紹介しています。話を聞いたら結構過酷な労働でなんだか暗い気持ちになっちゃいました。トロッコやトンネル歩きでエキサイト出来る楽しい場所に厳しい労働のお話。これまたアンバランス。
住所 台北縣平渓郷新寮村(十分寮)頂寮子5号
(博物館の人は駅から15分と言っていますが実際自分で歩いて行けるかなぁ?多分無理だと思う。人に聞き聞き行かないと迷子になると思う)
TEL 02-2495-8680
営業時間 9:00-17:00
入場料 200NTD(4歳以下は無料らしい)
<コーディネーターのちょっとひと言>今回は十分駅をメインに紹介いたしました。この駅で降りて今日紹介したような場所をくまなく見れば間違いなく半日はかかるでしょう。台北からの移動で乗り継いで1時間30分ぐらいで十分到着。そこでこの2箇所プラス街めぐりを全力徒歩で行えば3~4時間は必要じゃないかな?ここは1号は面白いと思いますよ。ノスタルジックな街並みと自然。そして線路伝いに歩けたりするようなのんびりした雰囲気。時間があれば是非台北から足を伸ばして訪れてもらいたい場所。同じ瑞芳を拠点とする九イ分とセットで遊ぶのはどうでしょう?何回も同じ場所来るのも面倒だし(笑)。TVロケや雑誌取材にも人気の場所です。ただ、実際列車に乗って移動となると面倒。本数少ないから。列車の走行シーンを撮影できるポイントは歩けど自分が乗っちゃってる列車は撮影できないわけで、その列車が戻ってくるのを待つしかない。基本単線折り返し運転だから。またこの辺は雨の多いエリア。雨降ると風情はあるが仕事するのは大変です。
お薦め度★★★★★(特徴はあるし思い出の写真などを取るにはもってこいでしょう)
のんびり度★★★★(週末は人多いと思うけど平日に行くと人があまり居ない=ホント静かでのんびりした場所になる)
(担当特派員:TOP1号)
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