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(三貂嶺①)山寓 ~台北から台鉄日帰り旅、炭鉱入口の検査室と変電所をリノベーションした秘境カフェ~

九份の外れにある「食不厭」のいかしたオーナー・寬哥は瑞芳地区の辺鄙な所にばかり店を作るので、台北から出かけるのは1日仕事です。でも好きなのよ、あのオーナーの作る店と料理。店内飲食も解禁になった秋に、台鉄で「三貂嶺」へ散策がてらふたつのお店へ食事とお茶を楽しみに行きました。まずは台北・「松山」駅から「三貂嶺」へ、線路沿いを歩いて行くかつての炭鉱トンネル脇「山寓」へのアクセスと道なりの様子をご紹介しましょう。
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「台北」駅の待ち合わせは、慣れない人にはいばらの道。台鐵、高鐵、MRTが入り乱れ改札といっても「どこ?」と戸惑い迷う人、日本からの旅行者は半泣きになっている人もいました。そこでおすすめは「松山」出発。改札は平行に並んだ2カ所のみのシンプルさですが、この改札も西や東などのはっきりした名称はないので、MRTから乗り換えてくる人がほぼ間違いなく通る「ファミリーマート」集合が安心の定番です。飲み水やウェットティッシュなども仕入れておきましょう。

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「松山」から復興號で「三貂嶺」まで乗り換えなしで約1時間。狭いホーム、待合室もこじんまり。
台鉄は列車とホームに高さや幅のギャップが結構あるので、乗り降りの際は足元に気をつけましょう。
「三貂嶺」の駅、台北方面からのホームは狭いながらもまだ危険は感じませんが、往路のホームはこの幅の狭さ。ボディに厚みがある場合、入る列車に削られるのではないかと心配になります。入り口はひとつ、台北方面へのホームへ行くには線路を渡らせてくれるので、あらかじめカメラやスマホのご用意を。後からホームを降りて線路に戻ろうと企んでも、駅員さんがすっとんできて叱られました。
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カフェのあるエリアには、樹木に浸食された廃墟の前を抜け、河と線路に挟まれた草が茂る道を進み、短い地下道も通ります。薄口でナチュラルな肝試し感が漂いますね。特に地下道はうす暗いので、怖がりな人は気合を入れて。
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線路沿いの通路を歩いて行くと、小さな集落に食堂やカフェがいくつかありました。どのお店も雰囲気が良さそう。でも今日の目的地は、もう少し先です。
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晴れていれば青春映画の舞台になりそう。制服で自転車にふたりのり、叫んだり叫ばなかったり甘酸っぱい場面が展開できそうですね。しかし本当にこんなところにカフェがあるのかな?と不安になるころ、レンガの小屋と小さなあかりが見えてきました。
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かつての炭鉱トンネルの入り口わき。入坑前の検査所と、変電所だった小さな建物をリノベーションしたカフェ「山寓」です。

時間帯によって、ブランチのセットやケーキなどのメニューもあるそう。この時はチョコレートや黒糖のミルク、ジントニックやビールなど。紅茶農家から分けてもらい、市場には出回らない茎の部分のお茶「茶枝茶」(50元/杯、100元/ポット)をいただくことにしました。
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赤煉瓦のもと検査所には、キッチンカウンターに向かって3つ椅子がありました。炭鉱入口側にある階段を上がると、もと変電所にもカウンターや室内テーブルが。ちょっとおとぎの国へお邪魔したような、現実とも日常とも思えない空間です。
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この日は霧雨の肌寒い一日だったけれど、色づく前の楓や芋の葉に護られ、隠れるようにして座る屋外のカウンターは、とても心地よい場所でした。
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カップもポットも不揃い。気楽。これで良いのだ。

「山寓」は女性がひとりで切り盛りしていました。「これからちょっと出かけて15分くらいで戻るけど、先にお会計だけさせて」と言われ、店は私たち3人だけに。無防備なようだけど、すぐ近くに「食不厭」オーナーの寬哥の隠れ家レストランがあり、そこのわんこ「黑黑」も行き来するから、静かだけれど安心です。変電所から通りを見下ろしていると寬哥と黑黑がやってきたので手を振ると「そこにいたの。これも俺の店なんだよー」。

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今回、実際には隠れ家レストランで食事の後に山寓へ立ち寄りました。「山寓」でブランチをして、隠れ家に移ってコーヒーと、次回は逆回りのコースにしようかな。寬哥の隠れ家レストランは、三貂嶺②でご紹介します。

<基本データ>
住所:新北市瑞芳區魚寮路99號 (地図は「三貂煤礦」を目印に)
(台鉄「三貂嶺」駅から徒歩20分)
電話:なし
営業時間: 金~月 12:00~18:00頃、Facebookで確認を。営業日も素材無くなり次第終了
定休日:火~木
URL: https://www.facebook.com/%E5%B1%B1%E5%AF%93-364561076915007

<コーディネーターのちょっとひと言>
台北から電車で少し離れただけで、こんなに気分が変わるのか。「三貂嶺」行きは、日帰りの楽しい旅になりました。台鉄沿線は九份最寄りの「瑞芳」や天燈あげの「十分」、猫村の「猴硐」だけでなく、合間の小さな駅も、降りてみれば秘境。鬱蒼とした自然の中でも、素敵なお店があると分かっていれば心強いですね。
台北から行ける台鉄沿線の日帰り、ほかにも「大華」駅前のカフェ「與路」は鉄オタさんたちにおすすめ。ちなみにこの日は台鉄で「基隆」へ回り、「連珍」でタロイモのお菓子を買って帰りました!
(担当特派員:TOP33号)

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