本日は台北近郊烏来温泉エリアにあるラグジュアリーなホテルをご紹介します。烏来は台北から車で1時間ほど、またはMRTで新店駅まで乗り、そこから烏来方面に向うバスに乗ると到着することができます。ホテルの名前は「馥蘭朶烏来Volando Urai Spring SPA Resort」です。烏来に向う途中の道脇に位置し、ホテルから烏来の老街までは車で5分くらいのところです。以前は春秋烏来というホテルの名前でしたが、数年前に経営陣が変わり、現在の名前に至っています。春秋烏来時代からその名は高く評価され、現在でも数多くの宿泊客から高い人気を得ています。烏来だけではなく台北エリアで見ても非常に洗練されたホテルではないでしょうか。
その証拠にRELAIS&CHATEAUX(ルレ・エ・シャトー)に認定されており、ホテルの入り口に飾ってありました。ルレ・エ・シャトーとは1954年にフランスで誕生した世界的権威を誇るホテルとレストランの会員組織で、厳格な審査をクリアした個性あふれる魅力的なホテルとレストランのみが加盟しています。すなわち全てにおいて本物であることが求められているようです。台湾ではこのホテル以外に、北投にあるVilla32と台中にあるフランス料理店のみ認定されています。また、日本でも洗練された和の宿やレストランなどが11軒のみ認定されているそうです。

ホテル自体は大きくないため、ロビーもご覧の通り広いスペースではありませんが、雰囲気といい、匂いといい、気持ちのいい造りになっています。またあちらこちらに銅で出来た飾りものが置かれており、烏来出身の銅藝術の先生の作品を多数使用しています。また、ホテルのコンセプトとしては人と自然が触れ合う空間を設け、時間という概念にとらわれず、自分らしさを見つけていけるようなおもてなしをして行きたいようです。客室は全室25部屋のみしかなく、そのうち2部屋が40坪の広さのヴォランドスイートです。お部屋は全てリバービューになっており、どの客室からもエメラルドグリーンに輝く南勢渓を眺めることができます。

まずはこちらのヴォランドスイートを見せて頂くことに。客室のドアを開けるとすぐにリビングルームがあり、その奥にベッドルーム、トイレ、バスルームという造りです。烏来と言えば温泉!客室のお風呂はもちろん温泉です。烏来は炭酸水素ナトリウム泉で無色無臭の泉質です。俗に美人の湯と呼ばれていますね。客室全体は十分に日差しが差し込むためとても明るく、アットホームな雰囲気に包まれいます。気になるお値段ですが、お一人様ご利用の場合は、一泊NTD34,000、お二人でご利用の場合は一泊NTD36,000となっております。手が出せませんね。(笑)しかし、なかなか予約が取れないようで、芸能人などに人気だそうです。

このタイプの客室には広いベランダがついていて、目の前が川になっています。この日は天気とても良かったため、川がエメラルドグリーンに輝いていました。ちなみに川は水泳禁止になっています。


さて、こちらはグランドビュールームで、お部屋のタイプとしては下から2番目のランクで、建物の角にあるお部屋です。こちらのタイプは広さが14坪。客室としては十分広いですね。もちろん、お部屋から川を眺めることができ、お風呂に浸かりながら景色を見ることができます。気になるお値段はと言うと、お一人様ご利用の場合はNTD17,000、お二人様のご利用の場合はNTD19,000になります。まだ手が出せますね。。(笑)年に1回くらいの贅沢にはいいかもしれません。

そして、このホテル実は一泊三食付き。ディナー、朝食のほかにも夜食が準備されており、また午後のチェックイン時に380元+10%を追加するとこのような豪華なアフタヌーンティーを楽しむことができます。エビフライやスモークサーモン、ケーキ、フルーツなどなどご覧の通りとても豪華です。また、ホテルがイチオシしている「棋不語」というパフォーマンスがあり、それを静かに見ながら頂くことができます。


パフォーマンスの様子はこの通り。約40分ほどのパフォーマンスですが、池の上で何もしゃべらず、静かな銅の音を響かせながらコンタクトを取るというとても地味なパフォーマンスですが、なんだか心の汚れが落ちたような気分。(笑)最後にはムキムキのお兄さんが太鼓を叩きます。そうすると、川の向こうの反対側からも太鼓の音が聞こえ、、実はこのホテルの銅藝術の作品を提供している先生が山の上で太鼓を打って共にパフォーマンスしているという設定になっているんです。毎日演出しているそうなので、ご宿泊の際には是非ご覧になってください。

温泉といえばやはり大浴場。室内はとても広いスペースでした。右側の写真は露天風呂ですが、川が目の前にあるため、景色が抜群です。

左側の写真は更衣室。右側は温泉から上がったあとにそのままゆっくりできる休憩スペースになっています。お茶やコーヒー機などがあるため、湯上りにゆっくりするには最適です。

ホテル内にはレストランが二つあり、イタリアンとフレンチのコースが食べられるABUレストランと地元の食材を使った料理が楽しめるSiliqレストランの二つに分かれています。宿泊客にはディナーが付いているため、どちらも自由に選べることができます。こちらはABUレストラン。シンガポール人のシェフが台北に経営しているレストランで、このホテル内でもその味を楽しむことができます。左の写真の席はベストビューポイントで、プロポーズ席とも呼ばれていうそうです。

こちらが、ディナーメニュー。宿泊はせず、お食事のみでも可能ということですが、お値段はお一人様NTD2,500+10%になっています。

まずは、一品目。
ヒートしたアワビとズッキーニのサラダ。
興奮しているアワビでしょうか。笑

続いて二品目。
ワイルドマッシュルーム、トリュフエッグ
キノコと卵のオムレツにトリュフと卵白が乗っているおしゃれな一品です。

三品目。
ロブスタービスク。
とっても濃厚な一品です。

四品目。
アマダイとスカラップソース。
魚介のソースが魚とマッチしています。

ここでお口直しのシャーベットです。

最後のメインディッシュはビーフ、チキン、車エビから選ぶことができ、こちらは店お薦めのスチームトリュフテンダーローイン、ガーリックソースです。そして最後にデザートとホットドリンクが出てコースは終了でした。
<基本データ>住所:新北市烏來區新烏路五段176號
TEL:02-2661-6555
チェックイン15:00/チェックアウト12:00
宿泊料金はスーペリアルームのお一人様利用NTD14,000、お二人様利用NTD16,000からヴォランドスイートのお一人様利用NTD34,000、お二人様利用NTD36,000になります。各部屋10%かかりますのでご注意を。
<コーディネーターのちょっとひと言>ホテルの雰囲気としては日月潭にあるラルーや雲品ホテルに似ています。ロビーに入った途端からスタッフがウェルカムドリンクを持ってきたりと隅々まで洗練されていました。ホテルのクオリティーはもちろんのこと、他の烏来にあるホテルと比べると立地が非常によく、川がすぐ目の前にあり、景色を妨げる建物が無いので、素晴らしい景色を眺めることができます。大浴場も広々としていて、ゆったりと入ることができます。客室が少ないせいか、隅々までサービスが行き渡るのでしょうか。値段はやはり割高ですが、1泊3食やクオリティーを考えるとリーズナブルではないでしょうか。年に1回の贅沢や、記念の日にご宿泊されることをお薦めします。台北から1時間程度なので土日を利用してゆっくりとリフレッシュすることができるでしょう。
お薦め度★★★★★(本物です。)
クオリティー★★★★★(文句無しです。)
(担当特派員:TOP14号)
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