本日、日本の皆さんは海の日とやらでお休みだということが今頃判明。台風突然休みなどが頻繁に発生するため、連休祝日が異常に少ない台湾生活中の日本人にとってはうらやましい限りであります。ってことで日本が活動停止中の私は比較的マタリとした時間を過ごせるということで、1号の店舗紹介は長文で読むのに疲れるということでおなじみではありますが、本日は海の日スペシャルと題し更に長文となりますことをココに宣言し本日はスタートさせようと思うのであります。覚悟を決めてから見たほうがよろしいということですな。
すでにタイトルである九イ分が紹介されないままに250ワード近く突破。相当やる気です(爆)。まず先にご注意ですが、本来九イ分のイ分とはニンベンに分という一文字(イ+分)。これ使うと文字化けするんで仕方なくイ分としております。今後は面倒なので「分」で統一しますので字が違うなどのご指摘に関しては一切受け付けませんのであしからず。さ、更に100ワード近くも文字が追加されいよいよスタートの九分紹介でございます。
そもそも九分とは何?そしてどこぞや?って事ですよね。台北から北に車で約1時間ほど行った場所にある昔の金山と炭鉱の街。世界的にも有名な候孝賢監督(アンリーより前に有名だったのですぞ)の映画「非情城市」の舞台となったことで注目され、台北近郊の観光地として盛り上がっちゃった場所なのです。今でもたくさんの日本人が訪れています。ここ九分までは台北市内から列車、バスで行くことが可能。列車の場合のゲートウェイとなるのがここ瑞芳駅でございます。

列車ならココまで45分ほど。金額的には最も早い特急自強号(座席指定)で一人80NTD。でも週末にいきなり行って席取ろうと思ってもまず無理。こんな短い区間では絶対席空いてても売りませんよ。そんなコンピューターシステムになっているようです(なぜ?この区間がダメでも同じ列車で例えば花蓮までリクエストすると席が出てくるのです。ある意味すごいシステム)。まあ立って行く、または勝手に座っちゃう。これらの方法がいいでしょう。二人で並んで座りたい!こんなことも始めからあきらめていた方が良さそうです。

さて駅についたら更にバスに乗り換えて目的地九分へ向かいましょ。
来たバスを見ると「台北ー九分」と表示されてますねぇ。

駅からはこのバスに乗るんですが、見てわかる通り台北からこのバス着てるんです。MRT忠孝復興駅にあるバス停から。だからこのバスで来たほうが確実に座れるし、料金も安い。
バスに乗って15分ぐらいで九分のバス停に到着いたします。どこで降りるのか?はどうやっても説明不可能なのでみんなが降りたところで降りましょう。降りたバス停をチョコッと登るとセブンイレブンがあります。そこからが九分観光のスタート。ちなみに九分メインストリートはに鬼のような斜面なのでお覚悟を。ヒールは禁止です。


この入り口見ただけで入るのがイヤになる人が20%ぐらいはいるようです。
雨の日なんか最悪。アーケードみたくなっているんですが、ところどころ屋根がないから傘さして歩かなきゃならないんですよ。ナノにも関わらずこんな馬鹿ヤロウが・・・・

なぜ車、バイクが走れるのか??複数の人がプチはねられてます。ってことからもおわかりだと思いますが、数々の人間とぶつかり合いながら楽しく観光することがポイントです。
さてここからは、商店街で見れる九分の名物紹介コーナーです。


無理やり作られた九分名物「下駄」。元々は炭鉱な訳だから何の結びつきもないものなので店はたくさんありますが別に買う必要はないでしょう。ここの下駄、下駄底と鼻緒の部分(鼻緒と言ってもサンダルと一緒だからサンダルの上の部分と思ってください)を選んでその場で作ってもらう正真正銘のハンドメイド。子供のゾウリ、便所のサンダル、近所に買い物行く用のサンダル系であれば買いかもしれません。中にはドクター中松に断っていないであろうジャンピング靴底もありましたぞ。


芋で作った白玉風ダンゴ。コレにいろんなものトッピングするのが食べ方。冬はあったかいのもありますが、夏は基本的にwith氷で頂く九分の正真正銘名物デザートです。味?見たままの団子味。でもヘルシーで1号はスキですよ。もちろん芋圓は試食有り。試してから購入可。

これは基隆に本店のあるシットリした食感が人気のパイナップルケーキ。台北にもあってうまいと有名ですが、ここ九分にも弟がやってる店あり。台北店との大きな違いは作り立てを買えるということ。つまり買ったばかりのときは暖かいのです!試食もガンガンやってますので台北よりお得かも?ただここで早めに買ってしまうと重いので最後に買いましょう。

これもなんだかわからないのですが有名な黒糖の蒸しパン。理由はどうであれすごく軽くてフワフワ。甘さもそれなりな感じなんでいくらでも食えちゃう感じ。結構お薦めです。これも試食バリ有りなんでガッツリ食ってください。

これは名物と言うか一軒しかありません。が、この巨大さがどうしても気になってしまい購入したくなります。それにカーブのきつい90度コーナーに店があるので否が応でも曲がる時にインをつき目の前を通過。酒飲み父さん同行中の場合はゼタイに買うことになるでしょう。美味。

見た目ヨモギ餅。で、餅の中にあんこや、野沢菜、切干大根などがフレーバーごとに詰められている。でも餅自体はヨモギじゃなくて緑豆で作られています。この店は商店街の最後方で連発して出てきます。おなか一杯であまり食べたくない状態のときに出会うため一度もうまそうと思ったことなし。試食も許されないのでみんな手が伸びません。商売が下手ですねぇ。

最後に一軒「私の詩集買ってください」バリの暗さが満ち溢れた趣味の店をご紹介。名前とかを龍の絵をモチーフにして筆で書いてくれる店です。ちなみにこの店は商店街の終わりにあります。途中でメインストリートの階段に向かってみんなが右に曲がってしまうのであまりこの店まで行く人がいません。あとちょっと歩けばココにたどりつくというポジションなのです。興味のある方は商店街を終わって右に曲がる前にまっすぐ行ってみてください。右側にあります。
さ、食べ物ばかりのグッチャグチャな商店街を抜けたら右に曲がり、よく写真で見るこのメインストリートの階段を降りましょう
こちらです。この街並み、ウワサによると千と千尋の神隠しのモチーフにもなったらしいですよ。確かにそんな雰囲気ありますよね。

しかしこの階段は鬼のように急なので足に自信がない人はあまり降りすぎないように!しかも雨の日は路面が滑るので鎌田行進曲にならないように注意が必要です。ここがまさに九分のメインストリートなのでこの階段周辺にたくさんの茶芸館も並んでいます。映画の舞台となった阿妹茶酒館もまさにこの通り沿い。眺めのいい景色を楽しみながらのお茶はこのメインストリート周辺でGetしてください。

階段をちょっと降りればすぐ右側に阿妹の看板見えます。うんっ?日本語も表記されているようですが・・・どうやら日本語では「あめおちや」さんだそうです。なんだか香ばしい感じがしますね。この手のおいしい日本語、実はタプリとございます。上のメインストリート上からの図写真ももう一度ご覧下さい。左の黄色い看板には日本語で「屋上で絶景を眺めながらの~~命の洗濯になります」なーんて昔電信柱にランダムで貼られていた「キリストの教え」のようなコメントもあり。命の洗濯が必要の方にとっても九分はすばらしき場所なようです。

やっぱり休憩するとしたらここがまずお薦めってことで入ってみましょう「あめおちや」。ちなみに写真正面に見える2Fに向かう階段はメインストリートよりももっと急です。登りはOKですが、くだりはスーパー怖いので手すりにつかまらなければ絶対に降りられません。ここも要注意です。


他のお店からの景色もそうですが、基本的に眼下に広がる海が見える茶芸館じゃないと休憩する意味なしなんで目の前に建物がないかどうか?をまずはチェックして休憩しましょ。ちなみにこの「あめおちや」から見える景色はこんな感じです。そして裏情報ですが、ここの食べ物の日本語のメニューかなりの香ばしさです。基本的にお茶の日本語メニューしか出してくれませんので食べ物食べなくても香ばしさを味わうために日本語メニューもゲットしてください。
<基本DATA>住所 台北縣瑞芳鎮崇文里市下巷20号
TEL 02-2496-0492
営業時間 24H(と言っているが怪しい)
*ちなみにしゃべりの日本語はOK
■海の日スペシャルプレゼント■香ばしさ漂うHPをプレゼント。詳しくは
こちらをご覧下さい!!とびっきりのご馳走です。お薦めの香ばしさは「阿妹の源」。文章の香ばしさだけでなく、ナンでしょうかこの写真は!という映像の香ばしさ付。「ほんの少しの不公平な気持ち・・・・アーメン」のように聞こえてくるのは1号だけでしょうか?
注1:とっても香ばしいので少々開くまでにお時間かかるようです。我慢してお待ちくださいませ。
注2:「九組の歴史」は話しの流れから考えた場合「九分の歴史」をいいたかったようです。ある九組のカップルの歴史ではございませんのであしからず。
<コーディネーターのちょっとひと言>もうここまで来ると何も申すことはございません。いやあまり語ってはいけないようです。が、語ります(詫)。九分は基本的に2件ぐらいの茶芸館、そして商店街に広がるデザート、お土産系のお店を取材すれば十分。決して広い場所でなく、歩くだけなら1時間もあれば十分全部見れちゃうぐらいの広さですからタップリ取材しても4時間あれば十分でしょ。街並み、そして九分から見れる景色。賑わっている風景。もうこれでおなか一杯です。茶芸館も色々ありますが、全部似たようなお店なんで特長ある店ウンヌンはないと思ってください。景色が見えてノスタルジックな雰囲気のある店ならどこでも撮影可。レストランってのもどちらかと言うと屋台に毛の生えたような店しかなくて、雰囲気も含めて食事の撮影が必要な場合は=茶芸館なのです。レストラン、茶芸館の境のないボーダレスな店ばかりなので・・・・。それと週末の撮影は避けましょう。鬼混みなんで。最後にこれは避けられない現実です。ここは雨が多いことでも有名な地域。台北が晴れててもココが雨なんて事はしょっちゅうなんで雨が降っても仕方なしと覚悟を決めておいてくださいませ。
お薦め度★★★★★(観光地としてはかなりエキサイティングだと思いますよ。雰囲気も○。ただ取材先としては階段とかかなりハードなので正直あまり行きたくありません(爆))
ノスタルジック度★★★★★(これはもう台湾ピカ一でしょう)
香ばしい度★★★★★(これだけ日本人が来ているにもかかわらずこれだけの香ばしさを放っているのはすばらしいの一言に尽きます。アッパレ)
(担当特派員:TOP1号)
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