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独自の視点に基づいたご紹介で台湾の各種情報を日々発信中!

at ease by Paul Lee

中山エリアにある、どこか趣がある建物だけれど、入口横にはタップがずらりと並ぶカウンター。繁華街から少し外れ、夜は比較的静かなこの辺りで一際スタイリッシュな雰囲気を醸し出す2階建ての建物のここは、台北で最もチルなレストランバーとして、夜な夜な感度高めの人々が集う「at ease」。一時は予約も困難なほどでした。

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建物の正面にはだいぶ剥がれかかってしまっているけれど「照島時計店」の文字。日本統治時代の建物なのだということが一目でわかります。
かつては日本式居酒屋などが入店していましたが、2021年11月より「at ease」がこの場所にお店を構え、コロナ禍もなんのそのといった様子。開店以来、連日多くの台湾人客で賑わっています。

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このお店がなぜそんなにも話題なのか。
それはここがミシュラン一つ星レストラン「Impromptu by Paul Lee」のPaul Leeこと李皞シェフとアジアベスト50バーにもランクインしたことのあるカクテルバーDraft Landの創設者Angus氏がタッグを組んだというスペシャルな場所だから。

しかも、スポーツバーやタパスバーをコンセプトにつくられた立ち飲みスタイルのカジュアルな店なので、仕事帰りにPaul Leeの料理を味わいながらDraft Landのカクテルを一杯、なんていう使い方が出来るのです。

「Impromptu by Paul Lee 」は2018年に開店し、オープンからわずか8カ月でミシュラン一つ星を獲得したと台北のレストラン界にもかなり衝撃を与えた店。その後も連続でミシュランを獲得中。
「at ease」はそんな彼が立ち上げた全く異なるスタイルの2号店。店名の「at ease」は軍隊の号令「休め!(中国語で稍息)」からつけられたとのことですが、そのほかにも気楽に、くつろいでなどといった意味もある言葉。

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料理はフランス料理の手法をベースにアジアンテイストを加えた創作無国籍料理。常時20種類ほどが揃います。Paul Leeが楽しみながら考案したのが伝わってくるメニューは台湾テイストを感じるものも多く、しかも一般的なダイニングバーと変わらないくらいの価格帯。こんな料理をつまみながら仲間たちとわいわい楽しみながら味わえるのですから、それは誰しもが訪れたくなることでしょう。

「Draft Land」はまるでクラフトビール専門店のように、ずらりと並ぶタップからあらかじめ調合してある”ドラフトカクテル“をグラスに注ぐ『Cocktails on TAP』で注目を集めたお店。

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2018年に創設され、アジア初のスタイルとカフェのようなお洒落なお店で気軽に楽しめるカクテルはノンアルコールカクテルなどもあり種類豊富。瞬く間に話題になり、現在台北に3店舗、台中に1店舗、香港、バンコクに進出しています。
(HPには「TOKYO COMINGSOON」の文字が。日本で楽しめる日もそう遠くはなさそうです。)

店内は1階がカウンターと4~5人程度で利用できるハイテーブルが5席、2階が12人までが利用できる予約制の個室が1室と、決して広くはないので、予定が決まったらやはり予約が確実。

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オーダーはテーブルの上にあるQRコードから。コロナ禍以降、台湾のレストランではこのオーダー方式が増えました。

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カウンター上のメニューは中国語のみですが、QRコードを読み込んだ先のメニューは英語と日本のスマホからアクセスすると日本語も併記されていました。(ただ、日本語はおそらく自動翻訳なのでちょっとおかしなところあり。雰囲気で読みとりましょう)

カクテルメニューはこのQRコードの裏側に。

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カクテルは常時12種類。
① BEER AT EASE
② CLARA ROSA
⑥ MIMOSA
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が通常のDraft Landでは取り扱っていないこの店オリジナルとのこと。
① のみクラフトビールです。

この日はスタッフさんがおすすめしてくれた②CLARA ROSAと⑥MIMOSA
をいただきました。

こちらのオレンジっぽい色のカクテルが②CLARA ROSA。

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ビール、アマーロ、柚子、グレープフルーツ、ライムを使用しています。これはオーナーが海外で出会ったスペインのレモンビール「Clara」からインスピレーションを得たカクテルで、レモンをグレープフルーツに置き換え、柚子やライムなどの柑橘系をさらに加えた爽やかな一杯。

⑥MIMOSAはフランスで誕生したカクテル。

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スパークリングワインとオレンジジュース、オレンジリキュールのトリプルセックにライムとこれは間違いのない組み合わせ。

この2つはそれぞれアルコール度数も4%、6%とラインナップの中では低め。こんなに凝ったカクテルにもかかわらず、料金も200元とリーズナブルなのが「Draft Land」のドラフトカクテルの素晴らしさ。バーテンダーやお酒をずらりと揃えなくてもいいので、この料金が実現できているのです。

さらにat easeで提供しているカクテルはどれも食事に合うように甘さ控えめ。酸味や炭酸を使用したものが多く、すっきりとした飲み心地のものを揃えたラインナップになっています。

カクテル以外のドリンクはスピリッツ系、ワインがそれぞれグラスとボトルで、そのほかは瓶ビールとソフトドリンクの用意もあります。これらはQRコードの先のメニューに記載あり。

そして料理はこの3品をおすすめしてもらいました。

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「炸天使紅蝦春捲」280元
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その品質や味のよさから世界中のシェフからの人気も高い「天使の海老」。
at easeでは春巻き仕立てに。よくある春巻きは海老入りといっても海老が刻んであることが一般的ですが、この春巻きは海老1本がまるごと春巻きの皮に包まれているので、パリっとした皮の中から現れる天使の海老の味わいをダイレクトに楽しむことができます。

「無花果蜂蜜Ricotta炸饅頭」200元
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こちらはデザート感覚の一皿。フレッシュな無花果の土台はなんと揚げ饅頭。一般的には蒸してふわふわのものをいただく饅頭ですが、ありそうでなかったメニュー。しかも饅頭は自家製。生地はむっちり香ばしく、あっさりとしたリコッタチーズと蜂蜜の甘さがちょっと甘いものでも、という気分の時にぴったりです。

「鐵板豪野鴨胸」780元
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そしてメインはこちら。宜蘭のブランド鴨「豪野鴨」の胸肉を贅沢に使用した鉄板焼き。
付け合わせの野菜は季節によって変わるようですが、この日はマッシュポテトとグリルしたズッキーニなど。テーブルに運ばれてから特製の黒胡椒ソースをたっぷりかけて仕上げてくれます。台湾人が大好きな夜市ステーキのat easeバージョンといった感じで、柔らかで旨味の凝縮されたブランド鴨の美味しさを熱々の状態でしっかり味わうことができます。

<基本データ>
住所:台北市中山區中山北路一段49號
(MRT淡水信義線台北駅M2番出口より徒歩約6分)
営業時間:日~木18:00~0:00、金土18:00~1:00(定休日:火)
電話:02-2563-2499
URL: https://www.facebook.com/profile.php?id=100072431165938

<1-9号のちょっとひと言>
確実に美味しい料理と美味しいカクテル。しかも最近の台湾ではその辺のカフェでもこのくらいの値段は取るのでは?と思える手頃な価格。
予約はオンラインでも受け付け可能で
https://inline.app/booking/atease/atease
いまは特にカウンターならだいぶ予約が取りやすくなっているので、思い立ったらat easeでさっと飲もうよ、なんて使い方が気軽にできてしまいます。
スタンディングかーと懸念される方もいるかもですが、よほどぐったり疲労困憊しているのではなければ、おそらく料理とカクテルの味わいに、むしろ疲れも吹き飛ぶはず。メニューも季節によって入れ替えもあるそうなので、定期的にぜひチェックを。
(担当特派員:TOP1-9号)

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BAR PINE 松

「BAR PINE 松」へ行くために、最寄り駅であるMRT信義安和駅の3番出口を出ると、目の前の大きな通り「信義路」からはライトアップされた煌びやかな台北101を見ることができます。
思わずここからも1枚写真を撮りたくなってしまうような、台北らしさをガツンと感じられるエリアです。

1本となりのストリート「通化街」や「臨江街」は夜市もあることから連日賑わいを見せているような場所ですが、「BAR PINE 松」のある文昌街は信義安和駅3番出口から徒歩1分という立地のよさもありながら、どこかひっそりとした静かな雰囲気。

お店の外観も非常にシンプルで目立つ看板などはなく、壁に掲げられた「松PINE」というシンプルなロゴだけが目印です。
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照明を落とし、黒を基調としたシックな店内は、台湾でも多くのお洒落なお店の内装を手掛ける「隱室設計」がデザイン。

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所々飾られた盆栽や木のぬくもりにどこか「和」のテイストも感じるからか、洗練されていながらも居心地の良さを感じ、まさに大人の隠れ家という言葉がぴったりの空間です。

お店は2022年9月末にオープンしたばかり。
店名の「松」というのは、以前この場所が木材店だったことや、お酒との関係も深い木の樽、そして歳寒の松柏のようなバーテンダーたちの職人精神やもともとこのお店にはアーティストやデザイナーが多くかかわるなどクリエイティブな場所であるというところから、その名がつけらえたそう。

店内はカウンターとテーブル席、入口横には個室も用意されています。

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オーナーは日本でも受賞歴のあるフォトグラファーで現在はキューレターやマーケティング会社を経営しているFang Yen Wenさんと、マネージャーでバーテンダーのアリエルさん。台湾の名だたるバーで腕を振るい、カクテルの大会でもトップ4入りを果たすなど、若くして実力派のアリエルさんが独創的で台湾らしさを表現したオリジナルのカクテルを作り出しています。

このお店の素晴らしいところはお酒だけではなく、料理もしっかりと美味しいところ。日本人の感覚だと、バーはちょっと何かをつまみながらお酒を楽しむというような場所ですが、台湾におけるバーは食事もしっかり楽しみながらお酒も味わえるところも多く、Bar Pine松においても、食事メニューにはしっかり力を注いでいます。

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料理とカクテルのメニューはシーズンごとにテーマを決めていて、現在のテーマは「菜市場」。台湾の朝の風景でもおなじみ、伝統市場のことです。

野菜に肉や魚、そしてお惣菜をはじめ、食べ物以外にも日用品までもがずらりと並ぶ活気ある風景。台湾人にとってはとても身近でそれぞれにストーリーや思い出もある場所。観光客にとってもぐっとくるのではないでしょうか。

メニューに載っているカクテルはクラシックカクテル20種類のほか、テーマから生まれたシグネチャーカクテルが8種類。それに時折コラボカクテルなどが追加されます。

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シグネチャーカクテルの料金はすべて400元。
メニュー写真にあるようにカクテル名はなく、使用されている素材のみが記載されています。

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確かに台湾の菜市場に並んでいる食材ばかりではあるのですが、フルーツ以外にも野菜やきのこにお茶、スパイスの他にも味噌やフライドエシャロットのような調味料的な食材もあり、中国語がわかる方はぱっとみてこれがカクテルに?と驚くはず。想像の斜め上をいく組み合わせにバーテンダーの攻めの姿勢をひしひしと感じます。

いろいろと期待値も高まりますが、今回はおすすめのカクテルと料理をお願いしました。

まず最初のカクテルは
「紅心芭樂(ピンクグァバ)/山葵(わさび)/佛手柑(ベルガモット)」

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わさび入りのウォッカをベースにピンクグァバソーダの控えめな酸味とまろやかさ、そして佛手柑の爽やかな柑橘系の香りが際立ち、わさびの主張は少な目。適度な甘さとフルーティーな風味についぐびぐび飲んでしまいそうな、非常に飲みやすいカクテルです。

そしてこちらは
「野生山苦瓜/肖楠木(しょうなんぼく)/梅子(干し梅)/柚香金萱(お茶)」

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先ほどのカクテルに比べるともう少し複雑な味わい。清酒をベースにふんわりと優しい柚香金萱の香りをつけたスパークリングウォーターとヒノキ科である植物「肖楠木」と干し梅をお酒に漬けたという自家製のリキュールのウッディな香りのバランスが絶妙です。野生山苦瓜は苦みが強めと言われるミニサイズのゴーヤ。少し青みのある風味がアクセントになり、どこかリフレッシュ感もある1杯に仕上がっています。

こちらはアーティストの陳漢聲氏とコラボしたスペシャルシグネチャーの限定カクテル。
「菱角(菱の実) / 香蘭葉(パンダンリーフ) / 乳香黃連木(マスティクス)」

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菱角(リンジャオ)も市場や屋台トラックでよくみかける食材で、ピーナッツとともによく売られています。真っ黒の固い殻が不思議な形をしていて、栗のように皮をむいて中の実を食べるのですが、あっさりとしたナッツや栗のような風味です。
「デザートのように最初はスプーンで泡をすくって食べてみて」とのことで、早速そのように食べてみると、ふわふわの泡の中に菱角のナッツのような風味が現れ、確かにスイーツのようなカクテル。液体の部分はパンダンリーフやマスティクス、スキノスのハーブ感のある香りが楽しめ、アジアを思わせるエキゾチックな風味に仕上がっています。

ここからは料理。

「松 起司盤」380元
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チーズの盛り合わせ。
チーズの種類は日によって違います。ドライフルーツ、オリーブ、クラッカーなども添えられ、お酒のおともにぴったりです。

「松式烏龍梅子炸雞」280元
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どこか日本の唐揚げを思わせるふっくらジューシーな炸雞(フライドチキン)。お肉は柔らかく外はカリっと。烏龍茶と梅を合わせた特製のソースでいただきます。台湾の屋台料理で唐揚げに梅の粉を合わせることも多く、爽やかで酸味のある梅と揚げ物の組み合わせは日本人にとっても親しみやすい味。お酒がすすみまくる一品です。

「鹹豬肉卡布納拉燉飯」350元
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鹹豬肉は塩とスパイスに漬け込んだ豚バラ肉をこんがりと焼いた客家料理。これもまた菜市場ではブロックのままどかんと売られているのをよく目にすることができる定番の総菜。松では豚肉を煮込んだ後こんがりと焼き色をつけているので、肉の旨味は残しながらも柔らかな食感が特徴。卡布納拉燉飯とはカルボナーラリゾットのこと。チーズが効いたこってりまろやかなカルボナーラの風味と鹹豬肉の組み合わせは期待を裏切らない美味しさです。

「松 湯一品」1人分180元、3人分350元
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飲んだ後にラーメンのような文化は台湾にはないのですが、松さんわかってらっしゃる!と思わず唸ってしまったのがこのメニュー。フォンさんもぜひ〆にとのこと。
こちらは台湾の伝統的な宴会料理「酒家菜」の定番スープ「魷魚螺肉蒜」を再現したスープ。魷魚はスルメイカ、螺肉は台湾エスカルゴ、蒜はにんにくのこと。これに豚肉やしいたけが加わり、素材の出汁がよく出た旨味たっぷりスープ。特にスルメイカの香りが後をひきます。
屋台料理などではあまり出会うことがありませんが、本来お酒の席に合わせて作られたスープ。これをメニューにもってくるところが本当に粋。ぜひとも最後はこのスープで。

<基本データ>
住所:台北市大安區文昌街138號
(MRT信義安和駅3番出口より徒歩約1分)
営業時間:日~木19:00~1:00、金土19:00~2:00(定休日:火)
電話:02-2703-1380
URL: https://www.facebook.com/barpinetw

<1-9号のちょっとひと言>
これはもうお酒が好きで、バーでも台湾らしさを何かしら感じたいのであれば絶対に行ってほしい。雰囲気や味のよさ、ぬかりないセンスの良さ。行ってほしいといいながらも、本当はちょっと教えたくない系のいい店。もしフォンさんがいればきっと日本語での会話も楽しめることでしょう。お酒を愛する気さくな方です。アリエルさんも少し日本語ができ、カウンターに立つ姿は凛としていますが、とても可愛らしくお店のアットホームな雰囲気を作り出してくれています。
平日の開店直後に入りましたが、気がつけば席は埋まっている状態。やはりみなしっかり食べながらお酒も楽しんでいます。
現在のテーマ「菜市場」は3月頃までとのことなので、これらのメニューを味わってみたい方はぜひお早めに。
最低消費金額は平日が400元、休日が800元、+サービス料10%。
予約はオンラインからも可能です。→ https://inline.app/booking/pine/pine
(担当特派員:TOP1-9号)

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Far Yeast Taiwan Craftbeer Gastropub/源流台湾餐酒館

國父記念館でMRTやバスを降りると、まず台北101を見上げて、さあどちらに向かって歩こうかとちょっと楽しい気分になりますね。
今回出かけたのは、そんなエリアで2021年10月にグランドオープンした「源流台湾餐酒館」。日本のクラフトビール「Far Yeast Brewing Company」の海外初直営店です。
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1階12席は4人掛けのテーブルとカウンター8席の12席、2階は10席、テラス席6席で最大28席。こじんまりしているけれど窮屈でもない、ちょうど良い穴倉に収まったような、居心地のよさでした。
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掲げられているメニューのビールはもちろん、全て日本の物。台湾やヨーロッパのクラフトビールを飲む機会はありますが、故郷のビールは老舗ブランドに頼りがち。日本人グループの私たちが戸惑いつつ「あれは、なんだろうね…」とメニューを見上げていると、「試してみますか?」スタッフの方がミニグラスでテイスティングをさせてくれました。
私たちが最初の一杯にオーダーしたのは手前から時計回りに「Far Yeast Tokyo White」(小220元/大300元)、「FT×UH ライチ」(240元/350元)、「ISEKADO HOP MAX」(280元/390元)、「チェリータルト」(380元/530元)。すっきりした軽さやどっしり重く来るパンチ力、どこグラスにも違った香りが花開くのは、クラフトビール専門店ならえではの楽しみです。
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台湾ならでは、台湾産ライチのFruited Hazy IPA「Far Yeast Lychee Haze(ファーイースト ライチヘイズ)」は、台湾のブルワリー「UGLY HALF BEER」とコラボレーションしたのだそう。台北のショップはもちろん、日本でも味わうことができるそうです。
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こちらのブランドは店舗ごとに独特なテーマを持っているらしく、東京・五反田は醸造所を併設、静岡・熱海はクラフトビールと焼き肉、福岡はビアパブとボトルショップ。海外初店舗の台北は「和食ベースのモダンな食事とクラフトビール」だそう。

メニューは日本語と中国語の併記。
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ミックスナッツ(90元)は花椒風味。日本のクラフトビールを台湾ならではのおつまみで。二口サイズにカットされた野菜スティック(100元)はお箸で辛味噌とマヨネーズディップに。
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味噌ゴマよだれ鳥(160元)一番人気でした。カニ味噌とクリームチーズの春巻(200元)は濃厚、「カニクリーム」の概念が変わりました。
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うなぎコロッケ(210元)は仕上がりが固くてあまり美味しいものではなかった。水菜とパクチーのサラダ(220元)はピーナツや胡麻ドレッシングで、年末年始の忙しい時でも家で作ってみたい一品でした。
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タンタンポテトサラダ(160元)、これが和食のモダン進化系なんだと実感。ピリ辛牛トッピングと生タマゴ黄味の甘さがマッシュポテトに絡んで美味しい。豚肉のから揚げカレー風味(160元)、ビールに鶏のから揚げもよく合うけれど、これも新しいおすすめ組み合わせ。
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クリームチーズといぶりがっこ(120元)は刻んだペースト状。スライスしたバゲットに程よい塩分、これもビールが進みます。グラス10個分のタワー(1200元)は、大勢で集まったら最初の一杯が華やかに始まりそう。
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台湾では食事は食事、お酒を飲むのは別々の場面でと分けて楽しむ傾向があります。こちらのフードメニューは小さめのポーション、食事というよりビールをメインにおつまみをひとつふたつ、ちょっと立ち寄るのに良い感じかな。午後3時半から営業が始まるから、夕食前のちょっとした自由な時間や、一日が終わる前のほっとする一杯に。
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ふわふわ卵のTKG(100元)を21時半頃オーダーしようと思ったら「もう食事オーダーは終わった」とのこと。ラストオーダーを聴きに来てくれる感じではないので、食べるなら早めに出かけるのが吉でした。

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<基本データ>
住所:台北市大安區光復南路322號
(MRT「國父記念館」駅から徒歩5分)
電話:02-2776-2877
営業時間: 15:30~24: 00
定休日:無休

<コーディネーターのちょっとひと言>
國父記念館駅周りは、台北在住の日本人におなじみのお店がいくつもあります。旅行者にも人気の鍋のお店「長白小館」も徒歩5分ほどの場所。待ち合わせの前にちょっと一杯、食事の後にもう一杯。気軽に立ち寄るのにおすすめです。
(担当特派員:TOP33号)

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Indulge Bistro~台湾で唯一「ワールド&アジアベストバ―50」と「ザ・プレート・ミシュラン」に選ばれたビストロ。

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「Indluge Bistro」には、ワールド・ベストバー50に選ばれた年に、初めておそるおそる出かけました。高い敷居を「しゃあっ」と跨ぐつもりでいったけど、スタッフの方たちは皆まじめで控えめなフレンドリーな様子で、肩に入った力も拍子抜け。お酒はもちろん食事のメニューも台湾の素材を活かして美味しいものを作って、値段も仁愛路に近いエリアにしてはリーズナブルです。
ミシュランとベストバー、両方に選ばれている店は、台湾でもここIndluge Bistroだけなのだそう。なんて聞くと、どれだけお高く留まったオッカナイ店かと思うでしょう?いい意味で裏切られてびっくり、美味しいね、楽しいねとリラックスできるビストロを、今日はご紹介します。

今回出かけたのは、中秋節連休の少し前。ちょうど今年の「ミシュラン」が発表になったばかり、Indlugeはザ・プレート ミシュランに再び選出されていたので、店内も賑わっていました。ちなみに今年のワールド・ベストバーも、台湾から選ばれた4軒のうちのひとつがここIndlugeです。

9月の台北はまだ飲食店の店内利用に制限が設けられ、これまで当たり前だったアラカルトで頼んで「シェア」も、気軽にできなくなっていました。こんな時期だからこそ、コースメニューを楽しむ方へ転換してみるのも悪くないですね。前菜から主食までこれだけのボリュームでひとり850元+10%サービス税はかなりお手ごろ。9月の台湾ならでは、中秋節にちなんだこだわりもあると説明を受けて、がぜん楽しみになりました。
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Indlugeに来たら、まずは食前酒を選ぶ楽しみから始めましょう。
こちらが得意なのは、オリジナルのカクテル。KAVALANの台湾産ウイスキーやビールをベースにしたものやフルーツや花のリキュールで作る味わいは、オリエンタルな魅力や特色のエッセンスを掬いながら、エキゾチック過ぎず、押しが強すぎない奥ゆかしさ。この絶妙なバランスは、台湾ならではのテイストと心地よさ。「東方美人」(450元)はタイトルからちょっと想像がつかなかった、ウィスキーベースのカクテルでした。山崎シングルモルトにジャスミンと洋梨のリキュールで、口当たり良く爽やかな甘さ。欧米人の東洋イメージ、ディズニー映画風のくっきりした「オリエンタルビューティー」ではなく、アジアの内側からにじみ出る「東方美人」の文字通り、優しさや繊細さを感じました。
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9月のコースは、中秋節にちなんだ、秋の爽やかなメニュー。満月に見立てたお豆腐や、この時期に食べる文旦を柑橘ソースに使ったサラダなど、台湾の9月を五感で楽しみます。

帆立とエビのサラダ仕立てはウニマヨドレッシング。
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炙ったマコモダケとキャビア、いくら、トビッコ、文旦をトッピングした満月仕立ての豆腐。
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チキンとキノコ類のスープ
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バゲットには爽やかなピクルスと、豚肉のリエットを添えて。パテよりもコクがあって、バゲットに塗るとなぜか胡椒餅のような香ばしさと風味を感じる、小さな驚きの仕掛け。
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メインにはビーフリブステーキに柚子のソースと、柚子仕立ての大根のピクルス。濃厚な肉の味わいを柚子の柔らかな爽やかさが優しくなだめて引き立てるような、アジアの食の楽しみを感じました。
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スペアリブと、ハニーマスタードを添えたマッシュポテト。ほろほろとほどける柔らかくジューシーな豚肉と付け合わせのバランスが素晴らしかった最後の一皿でした。
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コースの最後にはレモンチーズケーキに台湾のパイナップルジャム、塩気とコクのあるエッグヨークサブレを砕いたものをトッピング。ローゼルのジュースでさっぱりと仕上げを。
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メニューの文字で呼んだ内容以上に、目で見て口にした豊かなコースが850元+10%のサービス税なのはどう考えてもお得だよね……とみんな改めてびっくりしていました。
コースの内容は毎月変わるのだそう。台湾の季節の味や風情を楽しみに毎月出かけたいビストロです。

<基本データ>
住所:台北市台北市復興南路一段219巷11號
(MRT「忠孝復興」駅から徒歩5分)
電話:02-2773-0080
MRT「忠孝復興」駅から徒歩5分
営業時間:月~金 18:00~01:00、 土日 11:00~17:00 18:00~01:00

<コーディネーターのちょっとひと言>
普段はあまりお酒を飲まない友達が、Indluge に来たら飲んじゃう!と楽しむほど、こちらのカクテルはテンションがあがってしまいます。台湾では食事の場であまりお酒を飲まず、お酒はお酒でバーに移動することが多いので、食事もお酒もひとつの場所で美味しく楽しめる、貴重なお店なのです。
(担当特派員:TOP33号)

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MIT508

「マンダリンオリエンタルホテル台北」から歩いて約5分の場所にあるBar「MIT508」は、約40種類の台湾クラフトビールが楽しめる店。ビール以外のお酒や食事メニューも全~部、台湾製だけを取り扱うというかなり面白いお店です。ビール好きな方は勿論、旅の途中でもっと台湾をもっと感じてみたい方、仕事帰りにきゅっと1杯飲みたいという方々ににぴったりなBar。

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店内左手カウンター上はメニューが。タップは7種類あり1番からどんどん重くなっていく味わいだとか。アルコール度数の下にはIBU(ビールの苦味)も記載されています。オーナーのお勧めはREDPOINTというメーカーが作った1番から3番のビール。味はアメリカンな仕上がりで女性にも男性にも人気があるとか。こちらのメニューには記載されていませんが、7番、8番のBUCKSKINはドイツ風の仕上がりだそうです。

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台湾クラフトビール初心者の方々や、色んな味をまず試してみたいという方々にお勧めなのが、気になる4種が選べるお試しセット(250元)。それぞれ味を比較しながらご自身の好みを見つけ出してくださいね。

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ビールを味わいながら楽しみたいおつまみは「台灣花生拼盤(台湾ピーナッツセット)150元」。こちらはカウンターに置かれたナッツの中からお好きな3種を選ぶ事が可能。台湾産の黒い殻付きピーナッツに、セレクトした3種を味わいながらゆっくりお酒を味わうのもなかなか。驚きはナッツが入ったプレートまで何と「台湾!」の形でした。

その他のおつまみ系は高雄のメーカーから直接取り寄せている8種のドライフルーツから、好きな6種が選べる「台灣水果拼盤(台湾ドライフルーツ盛り合わせ)250元」。それは気になる!という事で店員さんに詳しく聞いてみたところ「いちじく・愛文マンゴー・青グアバ・赤グアバ・パイナップル・スターフルーツ・梅・レモン」があるそうです。こちらも何を選ぶか本気で悩んでしまいますね。

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実際に味わってみたところマンゴーは非常に実が厚く自然の甘さが嬉しい仕上がり。個人的には赤グアバの味にどっぷりハマりました。ドライフルーツとビールってこんなに相性がいいんだ!と改めてビックリ。その他台湾のスナック菓子を4種選べる「零食拼盤(スナック菓子セット)150元)」や、台湾風ベビースターラーメン(科学麺50元)などアイディア溢れるおつまみがいっぱい♪

店内にはずらりとビール瓶が並んでいますが、このほとんどをこちらのBarで味わう事が可能(一部季節限定フレーバーもあり)。

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台湾で人気の「金色三麦」は、フルーティーな味を含め全3種(200元~)、「LERGEND」は台湾のお祭りラベルが付いた物など全8種(150元~)。お茶のフレーバービールなどが楽しめる「啤酒頭」も同じく全8種(200元~)。

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季節により商品に入れ替わりがありますが「23」のビールも全8種(200元~)。「JIM&DAD」は値段が少し高めですが、その分アルコール度数が高い物を味わう事が可能。こちらは全4種(200元~300元)。

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そして何と!個人的に大好きすぎるウイスキー「OMAR」を発見しました!台湾の南投で作られていてここ約1年半でじわじわ人気がアップしているウイスキー。自宅ではロックでまったり楽しむ事が多いですが、こちらのBarではハイボールを飲めるのも嬉しいところ。気になる価格は写真左のバーボンカスク(280元)、右のシェリーカスクは(250元)。

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ウイスキー&台湾好きの方なら一度は口にした事があるかもしれない「KAVALAN」も全3種揃っています。左からクラッシック(350元)、コンサートマスター(300元)、ディスティラリー セレクト(250元)となっています。

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カクテルを作る際使うジンやウォッカ、ラムは「ウサギのマーク」が可愛い、亀山の工場で作られたもの。

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台湾ビール社の「フルーツワイン」は、ライチ、梅そしてブラックプラムの3種類。ロックやカクテルで楽しめます(180元~)。

更に驚いたのがこちらのワイン。台中にある「樹生」というワイナリーが製造したもので一番左の「紅埔桃」は、とても希少なものだとか。こちらは売り物ではないですが、本物のボトルを見て少し感動してしまいました。今現在注文したとしても、6年先まで手に入らない幻のワイン!ちなみにラベルの一番下をじっくり見ると「高砂赤ワイン」と書かれていました。

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中央の赤ワイン「特級(250元)」と、写真右のスタンダード「Enjoy(200元)」は、グラスで注文できますので、ちょっとお腹がいっぱいになった時に台湾ワインを楽しむのも良いかもしれませんね。

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今回私が一番驚いたのはこちら!カクテルを作る際に使用するソーダまでもが中壢の水から作られたものでした。ここまで徹底的に「台湾製!」こだわったお店私は今まで訪れた事がありません。

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お試しビールセットで好きな味を見つけた後は!さて本格的に飲む事に!この日はHARDCOREの1番の「夏景小麥(250元)・写真左」と2番の「美式淡色愛爾(250元)・写真右」を選び乾杯~♪

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ぐびびと喉が潤ったところで「鹹豬肉(230元)」も注文!ちなみにこの豚肉はほどよい塩加減で、葱や葉にんにくと一緒に食べるとお酒がぐいぐい進んでしまいますよ。

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美味しいビールを味わった後は「KAVALAN」が作ったジンをロックでいただきました(250元)。これがなかなか口当たりが良く、すっきりした味わいで飲みやすい!アルコール度数も高いので(当然ですが)、お酒はここでストップすることに。楽しい夜はあっという間に時間が流れていきます。

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お酒の〆に食べたい麺類も多数取り揃えられています。お勧めは台湾で人気のインスタント麺「麻油雞泡麵(180元)」。野菜に卵まで入っていました。その他kiki麺の「葱油拌麵(ねぎ油混ぜ麺)180元」などもあり、実際に味を知った後にお土産を探しに行く事ができます。これって今までありそうで無かったメニュー&提供の仕方だなーと関心!

更には台湾の方ならきっと食べた事があるであろう、カラオケ店「錢櫃」と全く同じ味の「紅燒牛肉麵(ニューロー麺)250元」も味わう事ができるのです。他には台湾風火鍋スープの出汁で楽しめる一人鍋も全6種取り揃えているとか。友人と一緒に?あるいは一人でまったりとした時間を過ごしたい時にも利用できるBarですね。

店内は約30席。カジュアルですが落ち着いた空間が広がります。入り口正面には可愛らしいイラストがあり、その奥のスペースはお客様が「落書き」を楽しめるスペースも準備されています。旅の記念に何かイラストを描き写真に残すのも良いかと。

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入り口左奥のスペースは、可愛く懐かしい台湾雑貨と客家花柄に窓枠。何とも言えない可愛さが。台湾の様々なクラフトビールや、お酒を飲みたい時は是非!こちらのBarへ足を運んでみてくださいね。

<基本データ>
住所:台北市松山區長春路508號
(MRT南京復興駅6番出口駅から徒歩約12分、またはMRT台北小巨蛋1番出口から徒歩約8分)
電話:02-8712-0879
営業時間:17:30~23:00(L.O/22:30)

<23号のちょっとひと言>

お薦め度★★★★★(ここまで台湾製にこだわったお店は初めて!おいしいビールが色々味わえます!)
アイディアに脱帽度★★★★★(インスタントラーメンや、おやつにナッツ、店で味見をした後にお土産を買えるのは非常にありがたい!と感動しました。お好きな味のラーメンやスナックを日本に持って帰った後、日本でも台湾の余韻に浸る事ができますね!)
(担当特派員:TOP23号)

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